走行距離だけの品質判断は厳禁
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お買い得な車として覚えておきたいのが過走行車。その名の通り、走行距離が多い車のことである。走行距離の目安は一般的に一年間で1万kmと言われており、市場では5万kmを超えるあたりから過走行という評価になる。だが、車の使用方法は三者三様で、高速道路を頻繁に利用する人は、年間3万km走るというケースも珍しくない。ポイントは、3年乗って1万kmしか走っていない車と、3年で6万km走った車とではどちらのコンディションが良いかという点。車の理想的な使用スタイルは、毎日、適当な距離を走ること。逆に、月に2〜3度しか乗らず、しかもエンジンを頻繁にON/OFFするような近距離だけの使用というのは、機械的な負担が大きい。
また、過走行といっても全ての車が手荒く扱われているとは限らない。オイル、冷却水、消耗パーツ等がしっかりとメンテナンスが行われている過走行車であれば、駐車場に放置されっぱなしの走行距離の少ない車よりもコンディションが優れている場合もある。
何より、最近の車は6〜7万km程度の走行では機械上の問題はほとんどないということを覚えておこう。
走行距離だけで中古車の良し悪しを判断するのは得策とは言えない。実際に試乗をして、各部の状態をチェックしてみることだ。
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